TURNS Vol.19 に 秋田県北秋田市のことが書かれていました
モノを持たない生活をしている自分が本を買うのは珍しい。
日本各地の地域に焦点を当てた雑誌「TURNS」 以前にも知り合いがこの本に掲載されていて読んだことはあるけど、今回は北秋田市の知り合いがこの本にのっているということらしい。
雑誌として販売されているものなので、もちろん制作は商業的に行われている。読者が気にする必要はないけど、掲載されている内容について雑誌にする中で様々なお金の流れがそこにはあるということである。自分はお金が動くことと、素敵なことは一致しないと思っているけど、お金が動かないと地域全体が良い流れにいかないというのも、またそれは事実としてはわかってるんですよね。
掲載される内容については、地域のことをピックアップしたといってもその地域で注目されている人を一部だけ抽出したにすぎなく、地域全体がそこから感じ取れるカラーかどうかは実際行ってみないと、住んでみないとわからない。
ブログからお店を調べて外食する際もそうだけど、人は新しい情報を仕入れた時に、わからないことを過去の経験から補足して受け取るものです。だから、目の前にある初めてみる文章や写真に惹かれるということは、自分の中にある何かが興味として表に出てきたことだと思うので、その些細な感情の変化を意識するというのは実に面白いことであると思います。それがたとえ、派手なものでなかったとしても、大事にする感情だと思うんですよね。
情報をまとめ上げる人の発信したものの中には、読む側がわからない意図があるもので、雑誌にしろブログにしろ他者のフィルターがかかった情報を読むことになります。自分はそのフィルターを意識しながら情報を読み取ることで、つまらなく感じたり面白く感じたりする面倒くさいタイプの読者なのですが、それもまた自分の性格が反映されている読み方で、そういうあり方がむしろ好きだと思っています。
さて、この本は地域に焦点を当てた本であるけども、都会をピックアップするのではなく、田舎で活動している人をピックアップしている本です。そこで働く人、何かをしている人にインタビューをしたときに、田舎に住んでいるからこそわかることが気付きとして掲載されています。
田舎で暮らしていくとはどういうことなのか、様々な人の意見を読むことが出来るのだけど、「あるシアワセだと思うことに突き進んでいく中で、そこに求め過ぎないことが対にある」 そんなことを感じ取ることが出来ます。これって、ミニマリストとも違うんだけど、マスクされている余計なことを取り払ってみる感じが共通点があるような気がするんです。
同じことを書いてしまうけど、ここに乗っている人たちというのは、ある種誰かのフィルターでピックアップされて、その地域の中の一部が切り取られたものです。何かをやっている人が注目を浴びやすいというのはもちろんであるけど、地域の魅力というのは逆に目立たない大多数にあるのだと思う。何かをやろうとしている人に対して、それをフォローする人がいないと地域は成り立たないことを忘れてはいけないし、見えない情報をなかったことにしてはいけません。
当たり前に存在する風景は、日々の当たり前があるから構成されているのであるのですが、その当たり前が維持できなくなるから、地域おこしが必要。地域おこしっていうのは派手に盛り上げるってのも間違ってはないと思うのですが、自分は今の生活を大きく変えるというよりは維持するために行うことなんじゃないかと思っています。ある程度の経済の流れがないところはやっぱり人口減少していきますからね。
地域のことを書いた本というのは大体が広告臭がすごくて気持ち悪くて読むのを辞めるんだけど、このTURNSはちゃんと中身を読める本になっていると思います。しっかり記事としてまとめられているから、読んだ中からたくさんの気付きがあるんですよね。
P.066 「ここのよさ」を知っていれば筋のとおったお店ができる umie
P.100 第9回地方が気になる "隠居系男子"鳥井弘文のあの人に聞いてみた。
特にこの企画が素敵でした。
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コメント
面白そうですね*^^*
今度、本屋さんで探してみようと思います*
素敵な情報ありがとうございます♪
ブログや本、SNSなどで
「楽しそう」「美味しそう」「行ってみたいな」などの情報が
心のアンテナに引っかかると
それだけでも暮らしが少し、楽しくなりますよね。
秋田は、他のところには無い魅力がたくさんあるので、
ブログを続けることで
誰かの心のアンテナに
少しでも引っかかると嬉しいです*
>> もこ さん
自分がブログを書いている理由は表向きは備忘録なんですが、もしかしたら心の中ではその「心のアンテナ」を意識しているのかもしれません。
昔ほど誰かにわかってもらいたいという欲はなくなってきましたが、自分という人間にフィルタリングされた情報を待ち望んでいるという嬉しい話もたまに聞きますから、ブログでずっと発信したいと思いますね。
全員にわかってもらえなくても、一人に届いたらそれだけでいいんです。