Pioneer の SE-CE521 が壊れたので K’S 64ohm を購入
Pioneer の SE-CE521が販売終了し、現在はプレミア価格で売られています。
リスニング用途として、DJのモニターイヤホンとして使っていたのですが壊れてしまいましたので、別のインナーイヤータイプを探していたところ、K’S 64ohmを発見して購入しました。
レビュー少なめであるものの、上記イヤホンの代わりとなるイヤホンとして紹介されていたので。
白のタイプのほうが音が良いとのウワサですが、L字コネクターのほうが好きなので黒をチョイス。1,599円と実にお買い得です。
この人音楽聞くのに興味ないんだな とか この人イヤホンにお金かけない人なんだな と見せかけておいて、実は良い音で音楽聞いてますっていうギャップ感がたまりません。過去にはSENNHEISERのHD25を愛用していましたが、今ではヘッドホンを買う必要性をあまり感じていません。
PioneerのSE-CE521と音の傾向はかなり違います。SE-CE521は、ハイがきらびやかに出るタイプのイヤホンで、低音は控えめなものの、ピアノなどの質感が非常に心地よいイヤホンでした。
一方、このK’S 64ohmは、パワーがあります。インナーイヤータイプとしては珍しく、周りの音を遮断する傾向にあるらしく、低音がかなり出ます。出るといっても、カナルタイプみたいなゴモゴモした感じの低音ではなく、どちらかというとヘッドホンで聞く低音に近い雰囲気です。
全体的に解像感が低い傾向に感じるものの、かなり広めに取られた空間設計のおかげか苦しさはまったく感じません。音は比較的近めでなっているイメージが合って、雰囲気が素晴らしかったSE-CE521とは鳴らし方がそもそも違うような感じです。
SE-CE521は、ポップスを聴くのがよかったのですが、ハイがキツめに作られているクラブトラックにはK’S 64ohmのほうが合うでしょう。ハウスでいけば4つ打ちのキックは間違いなくK’S 64ohmのほうが拾いやすいです。
自分が様々な音響機器を評価する時に使っているトラックは平井堅の "キミはともだち" ですが、前に押し出す力が強いせいか、コーラスなどは繊細に聞こえません。この曲は、ポップスでありながら最後のほうにパンを綺麗に設計したベルトーンのようなコーラスワークが見られ、そのサウンドには程よいリバーブがかかっているのですが、それを上手く表現できているとは感じませんので、SE-CE521ほどの好みではありません。
音量は取りにくいなぁと感じますが、フル音量まであげても足りないとしたら難聴になるくらいのレベルです。音量を上げ目に設定してもハイが抑えめなせいか突き刺さるような雰囲気はありません。
どうやらこのイヤホンは100時間ほどのエージングにより音が変わるタイプであるようなので、楽しみに変化を待ちたいと思います。
結構酷評のように思えますが、SE-CE521にも劣らないコスパの良さがK’S 64ohmにはあります。店頭に並んでいる重低音が出るように書いてあるカナルタイプのイヤホンよりも確実に良い音が出ていますし、買う価値はあると思います。
インナーイヤータイプでは買って間違いタイプのものでしょう。良い買い物しましたね。
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以下、参考音源
MJ Cole Feat. Laura Vane - Watertight
個人的にはこういう2Stepなサウンドに相性が良い気がします。イントロのコーラスの裏で鳴っているシンセパッドは結構引っ込んでいます。少し乾いた感じのドラムスがキレが良く、ボーカルはちょうどよい定位でなります。その後に入ってくるギターのサウンドもいい味を出していて、少しブーミーな感じのベースラインも相性がいいですね。鳴るところはなってるのですが、まったく苦しさはありません。
カラスは真っ白 "ハイスピード無鉄砲"/ A crow is white "Hi-speed Muteppou" (Official Music Video)
合うかと思ったのですが、サウンドの出方が乱暴です。この曲のイントロはわざと奥まった感じの録音にしてあるのですが、その部分の雰囲気は50点くらいでしょうか。ギターのチャカチャカはよく聞こえますし、ベースはブンブンなりますが、その裏のピアノが完全に隠れてしまっています。ピアノの質感はマイナス評価です。
(他のセッティングで聞くと実に上手く録音をおさめている曲だと思っているのでイヤホンの特性上、やはり解像度が低いのでしょう)
Spangle Call Lilli Line- Mai
この曲以上にボーカルが広がる曲を自分は知りません。この曲のボーカルを柔らかく聞ける音響は自分の好みに合致することがあり、この曲が聞けないほどワイドレンジであれば他の曲を聞くのに影響が出るほど癖があるものだと思います。結構地鳴りするタイプの低音が含まれている曲です。スピーカーであればどれほど低音を上手く処理しているかの参考にもなると思います。
やはり、K’S 64ohmではこの曲のボーカルの質感は活かしたサウンドは出ていないようです。質感を活かせるまで遠くない位置にいるので、EQなど設定次第で化けそうなポテンシャルは持ってると思うんですけどね。そもそも、2,000円以下のイヤホンにそこまで期待してはいません。SE-CE521が (値段の割に) 異常な質感を出せただけです。
Parhelia - Southern Cross
いやー凄いですねぇ。インナーイヤータイプでアトモスフェリックなドラムンベースのベースラインを再生できてしまう。低音再生能力は優れていると言ってもよいでしょう。
抜群に心地よいですねぇ。
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