Microsoft Surface Laptop 3 に SparkyLinux KDE Plasmaをインストール

Microsoft Surface Laptop 3 15インチを比較的安く手に入れたので、Linuxインストール専用機とすることにしました。
今回入れてみたのは、SparkyLinux (Semi-)Rolling KDEです。 KDE Plasmaというデスクトップ環境は自分好みではありますが、以前使っていたスペックのノートパソコンでは出来るだけ軽量なデスクトップ環境で動かしたかったというのもあって、MinimalGUIを使っていたのですが、今回のSurface Laptop 3 15インチは十分すぎる性能があるので、そのあたりは気にしなくても大丈夫でしょう。
最初は、Manjaro (Archベース)をインストールしてみていたのですが、イマイチしっくりこなかったので、Sparkyを選択。
色々環境を整えて、何も起動していない状態でメモリは1.1GB使用。十分すぎるくらい少ないでしょう。

試しに1440pの動画再生をしてみたところ、メモリ使用量は、2.3GB程度でした。

なぜデスクトップ環境をKDEにしたかといいますと、HiDPI環境の対応が良いからです。Global scaleに当たる操作はWindowsではおなじみの機能ではありますが、Linux環境になると当たり前ではなく、設定が複雑な場合が多いです。また、設定しても文字が滲んでしまったりしてあまり上手くいった経験がありません。KDEは直感的に操作しやすい作りになっているので初心者にも使いやすいと思います。
通常ソフトは付属のAPTusにて簡単にインストールできるのですが、環境構築の際にコマンドラインでいくつかインストールしているのでメモしておきます。
[Linux操作が詳しくない人が書いています。基本を知らずに適当にいじっているだけですので、何が起こっても責任を負いません]
sudo apt-get install のあとにインストールしたいソフト名を入力します。
fcitx5-mozc (日本語入力)
xserver-xorg-input-synaptics (タッチパッド)
pcmanfm (LXDE の標準ファイルマネージャ)
mousepad (シンプルな Xfce 指向なテキストエディタ)
kde-spectacle (画面キャプチャー)
sysmontask (Windowsっぽいシステムモニター/2枚目の写真に表示されているもの)
最近ブラウザはBraveを使っているのですが、BraveはAPTusからインストールしました。
fcitx5-mozcインストール後は、「im-config」でインプットメソッドを有効にします。KDEシステム設定→入力デバイス→キーボード→レイアウトの下部のマッピングがjp 日本語になっていることも確認します。

KDEではシャットダウンや再起動を押すと、他の処理を選べるおせっかい画面が30秒間出ますが、KDEシステム設定→起動と終了→デスクトップセッション→Logout ScreenのShowからチェックを外すことで、すぐに任意の動作をさせることができます。
ウィジェットとして「ロック/ログアウト」をデスクトップ右下に設置していますが、この設定をすることで一発でパソコンをシャットダウンすることが出来ます。

処理待ちで気になるといえば、SparkyLinuxは起動時にブートする環境を選ぶために5秒間画面が表示されてから起動処理が行われます。毎回SparkyLinuxを起動する場合は邪魔なので、5秒待たずに起動するようにブートローダーであるgrubを設定します。
「sudo pcmanfm」で /etc/default を開いて、grub をMousepadで編集します。「GRUB_TIMEOUT=5」を0に変更し保存します。
pcmanfmを閉じ「sudo update-grub」で設定を更新します。
次回起動時から0秒になるので、起動が迅速になります。
メモリは8GBしかありませんので、Windows機として運用するなら少し物足りないところですが、起動も終了処理もかなり早くさすがLinuxという感じ。既に認識している問題としては、AmazonプライムビデオがLinux環境下ではHD画質では見られないことです。ネットを探すと様々な工夫で制限を突破しようとしている方もいるようですが、あくまで自分のメイン機はWindowsでありますので、現時点では状況に合わせてパソコンを使い分けたほうが楽でしょう。
Microsoft Surface Laptop 3 15インチはディスプレイがとても美しく表示されるので、いずれHD対応されることを願っています。
なお、現時点の環境ではタッチパネルが動作していません。動作させるにはカーネルを入れ替える必要があるようですが、そもそもラップトップ機として使う予定ですので、タッチする必要性を現時点では感じておらず、そのまま運用する予定です。気が向いたら導入してみるのも良いかもしれませんね。
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