笑いべこ さんからいただいた 岡山県津山市 そずり鍋 / 干し肉 を食べてみる





いつも強い食への興味で関心ばかりしているTwitterで仲良くさせていただいている笑いべこさん。デジタルガジェットが好きだったり、同じ車に乗っていたりと共通点も多く、この前とあるきっかけで、秋田のきりたんぽのメニューの一部を送ったら大喜びしてもらえました。

お返しにといただいたのが、岡山県津山市で食べられている、そずり鍋の具材と干し肉。

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そずり鍋の由来は「そずり肉」というものから来ているようで、「そずり肉」とはスネの骨の周りについた牛肉で、削り落とす (そずりおとす) ということのようですね。

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そずり鍋のレシピを見てみると、まったく砂糖が入らなく、東北在住の自分からしましたら、甘みがまったくない鍋が出来るのでは? と心配していたのですが、どうやら岡山周辺の醤油というのは醤油自体がそこまでガッツリ強いしょっぱさがないということがわかりました。

出汁醤油はもちろんですが、普通の醤油もなんだか既に出汁が入っているのでは?という旨味があります。


キミセ醤油 (岡山県岡山市) の瀬戸内そだちだし醤油。今回鍋のベースに使用したものですが、第一印象は昔そうめんつゆとして実家で使っていた、にんべんのつゆの素。鰹節が入ると、このような風味になるのでしょうか。他の岡山在住の方からもキミセ醤油は間違いない!! とのお墨付きをいただいておりましたが、確かにこれは美味しいですね。

もうひとついただいたのが、「とらのマークはママのご自慢」というキャッチコピーで有名らしい、とら醤油 (岡山県倉敷市)。設立は1918年(大正7年)ということですが、2020年に民事再生法を適用しており、現在は盛田 (名古屋市)の支援を受けているようです。

秋田も歴史のあるものがたくさんあると思いますので、失ってからがっかりしないように、大切だと思うものは応援したいものですね。

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そずり鍋に銘柄指定されているものに、ワンカップ大関がありますが、酒処秋田ではなかなか入手困難でお店をハシゴしてようやく見つけました(笑)

そずり鍋を食べるという岡山県津山市では、メジャーなお酒なのでしょうか?

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御前酒蔵元 辻本店 (岡山県真庭市) の 純米雄町 美作(みまさか)ももらいました。開けたては癖のない感じですが、しばらく置いておくと、若干の辛味が出現する感じでしょうか。

主張しすぎず穏やかな感じは、食中酒にピッタリですね。

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教えてもらったレシピを見ながら作ったものですが、合っているかどうかはわかりません。でも、食べてわかる。

これうまいやつだ。

そずり肉は、牛すじに似た食感がありますが、旨味自体は牛肉そのものの濃厚さで、このそずり肉を出汁醤油と日本酒で煮込むだけでそのまま居酒屋のメニューとして出せそうなくらい美味しいものですね。

今回は大根が入っていますが、レシピによっては人参を入れるものがあるようで、きりたんぽと違って具材の制限等はあまりないのかな?

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かも川手延素麺 (岡山県浅口市) の 備中特産 かも川うどん。

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ゆで時間は長め、そこから蒸らして水で洗うという手間がありますが、コシがある麺で美味しいですね。

秋田は稲庭うどんというイメージがあると思いますが、自分が住んでいる県北地域ではあまり食べることがないので、同じ秋田県内でも稲庭うどんに関してはほとんど知識がありません。

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先程のそずり鍋のスープにうどんを入れて食べるんですが、もう大正解。最高ですね。

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もうひとつ頂いたのが、津山名物干し肉。

見た目が今までに見たことのない、「これ食べられるの感」が出ててちょっと恐怖でありますが、切ってみます。

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うむ、さらに不安になってきた。

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火を通してみました。とても美味しそうな見た目に変わりました。

ビーフジャーキーほど乾燥していないビーフジャーキー直前のお肉という感じ。完全にお酒のつまみという感覚の食べ物ですね。

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チャーハンにも入れてみたのですが、お肉は柔らかくはないのでので、この切り方ではあまり合わないようです。多分単独で食べたほうが美味しい代物ですね。トースターやグリルなんかで丸焼きにしても良いとか。


自分一人ではたどり着かなかったであろうグルメを送っていただきありがとうございました。
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コメント

笑べこさんのTwitterからとんできました。

あの方、そずり肉と干し肉という、なんともマニアで旨いモノを送りつけとるんですか。そして、脇を固める調味料も、日本酒もバッチリ。
そずりは鍋も良いですし、煮物(大根と炊いたり、肉じゃがでも)も合います。
干し肉は書いていらっしゃる通り、単独で味わうのが一番です。そして、トースターがかなり楽。

津山市は独特の肉文化で、"しわい"肉が好みなので、万人受けする食感の肉ではないですが、肉肉しさと旨味に関しては、酒呑みを魅了するかと思います。

>> stktcc さん

煮物とあのお肉、たしかに合いそうですね!

"しわい"という表現、こちら秋田では"しない"というのが同様の表現となりそうですが、秋田もホロホロ肉ではなくて、基本的にどの地区も硬いお肉を好む文化ですね。

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