八戸市の公営書店 "八戸ブックセンター" は 気軽に本と触れ合うことが出来る素敵な場所だった

少し前に八戸に人間ドックを受けにいきました。せっかくなので、宿をとってその夜に飲んでいたのですが、居酒屋で隣に座っていた方と話が弾み、こんな場所があるよ、とオススメされたので、次の日にオープン同時に行ってみました。

ガーデンテラス内にある、八戸ブックセンター。
なんとここ、公営の書店。民間の書店がなくなっていくなか、公営の書店というのはスゴイですね。

色々な考えはあると思うのですが、自分はこういう書店の形がとても良いと思います。
目的の本があって、好きな作家さんがいて、そういう方にはインターネットでの購入で十分かと思うのですが、こちらの施設は出版社などで本が区分されていません。"こんなときに読みたい本" みたいな大雑把なカテゴリー分けがされており、本の内容がわからずとも、本が手に取りやすくなっていますし、本はパラパラめくれるようになっていて、中を読むことが出来ます。
ドリンクを購入して、施設内で本を読むことも出来るようで、"納得してもらってから購入" の流れが上手く出来ていると感じます。本の購入にはクレジット/電子マネー使えます (※ただしドリンク購入は現金のみ)
本が売れなくなって書店が消えていく。そんな中で立ち読みを防ぐために、本の中身を見れないようにして販売するお店をよく見てきたものですが、商売をすることと、本に親しんでもらうこと、そのバランスは非常に難しいのでしょうね。
既存のカテゴライズがされていないこともあり、店内の本はどこに何が置いてあるのかは棚の目の前にいかなければわからない仕組みとなっています。そうすることで、導線的に、どんな本が置いてあるのだろうという興味から、すべての棚に目がいくこととなります。その過程の中で、もしかしたら自分の興味のなかったジャンルに手が伸びるかもしれません。
公営ということもあってか、専門書のようなものが多いのですが、本を通じて教養をというのであれば大正解でしょう。店内を見渡すと、レコメンドされた書籍がたくさんあることに気付きます。「わたしの本棚」という試みのようですが、流行り廃りに埋もれてしまう本もしっかり注目を浴びるような仕組み作りがされている。
図書館とも、民間の本屋とも違う雰囲気があるのは良いと思いますね。
方針1 本を「読む人」を増やす
「本好き」はまず、本を「読む人」です。本を読むことは、日々の生活を楽しくする、とても豊かなことですが、それが習慣になるまでは、少し時間がかかることでもあります。八戸ブックセンターは、本を「読む人」を増やすために、これまで出会う機会が少なかった本が身近にある環境をつくると同時に、それを手に取りたくなるような工夫のある陳列や空間設計、読み始めるきっかけとなるようなイベントの開催などを行います。
方針2 本を「書く人」を増やす
「本好き」が高じて、本を「書く人」になることもあります。本を「書く人」が多いまちは、豊かな想像力や思考力にあふれ、魅力的なまちとなることでしょう。当市は、三浦哲郎という偉大な作家を生んだ土地でもあります。八戸ブックセンターは、本を「書く人」を増やすために、執筆するためのブースを備え、執筆や出版の相談窓口やワークショップの開催などを行います。
方針3 本で「まち」を盛り上げる
本はひとりで読むものであると同時に、そこから得た知識や情報、感情や思考などを共有することで、より深く楽しむことができるものでもあります。八戸ブックセンターは、本で「まち」を盛り上げるために、本を介したコミュニケーションを生み出す様々な施策を行います。
(ミッション | 八戸ブックセンター)
八戸市民の方にもまだまだ認知されていない施設のようですが、このような試みが認知されると良いですね。

二冊購入しました。時間がないので、ゆっくり読むのはまだまだ先となりますが、読むのが楽しみだなぁ。
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