アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日 を読みました

アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日 | 鈴木 章史 | 工学 | Kindleストア | Amazon



かつて所有していた、ASUS Chromebook Flip C100PA。ミニマリスト思考が強すぎるので、現在は所有していないのですが、「おふぃすかぶ.jp」の鈴木さんの出した書籍を読んでいたら、様々な気付きがあって面白かったです。

自分が物を手放す過程では、基本的に少し気に入らないところがあって、悩んだあげく手放すことが多いのですが、C100PAに関しては、かなり気に入っていたのにかかわらず、どうやってもパソコンを一台に出来ないということで手放したところがあります。

自分は不器用なので、一つを愛すると、一つが愛せなくなる性格を持っていて、Chromebookに愛を注いだら、Windows機を全然使わなくなってしまい、ただそれでもWindows機を手放せないというジレンマのもと、耐えられなくなってしまったのです。当時は。

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紆余曲折を経て、現在はDell XPS13 (9360)に落ち着いてパソコン一台、そしてSHARPのSH-M04で運用しているのですが、当時悩んでいたときよりはだいぶ快適にストレスなく使えていると思います。

Chromebookは現時点でもメイン機にならない人が多いことは事実であって、自分の場合でもDJソフトがWindows機でしか動かない制約があるので今でも変わらないのですが、

・ファンレスに近い形で運用できること
・持ち運びが苦にならないこと
・雑に扱っても問題ないこと
・バッテリーの持ちが良いこと

という条件を満たすためには、当時のC100PAは抜群に良いものだったと思うし、今でもその評価は変わっていません。

Chromebookに惹かれるのは、鈴木さんがいう「仮の入れ物の内の一つ」というところで、Chromebookで何が出来るかどうかというのはあまり関係ないのです。実際Androidスマホを持っていますが、メールアプリを削除してWEBアクセスで情報を取得する、新着通知はLINEで取得するという方法を取っており、暮らしている中でほとんどの作業はWEB上で済ませることが出来ると感じており、Chromebookの仕組上の「気軽さ」はまさに理想通りのスタイルなのかと思います。

書籍内ではあまり触れられていることではなく、そもそもChromebookを使うユーザーには当たり前の条件となっていることがあって、不都合ない速度でネットが繋がっていることは快適にChromebookを使うためには欠かせないことだと思います。クラウド上にデータを保存するのが基本ですから、ネットが遅ければ、実際の動作に影響を及ぼすのは間違いありません。これは他のOSが入ったパソコンやスマホでも言えることでありますが、現状一つで完結できない可能性が高いChromebookを使う以上は、複数端末間でのデータのシェアが必要になりますから、データアクセスがローカルストレージで済む他のデバイスに比べて、ネット回線が重要な意味を持つのは間違いありません。

現在は、スマホの500kbps使い放題の電波だけで通信環境を維持しており、高速通信が必要になったときは、街に出かけてインフラをフル活用する生活をしていますが、現行の生活にChromebookを取り入れる場合、この通信環境がネックになることは想像がつきます。

C100PAを使っていたときには、Windowsと違い、不要なバックグラウンド通信が少ないため、イメージとして低速回線でも相対的にストレスが少ないと感じていたのですが、低速な回線しか所有していない現在の環境 (※当時はADSL) でWindowsとChromebook両方の更新を意識するのは悩むところがあるかもしれませんね。それでも、Chromebookには惹かれて、こうして現在所有してもいないのに電子書籍を読んでしまうのですが。


物を所有しないミニマリストと概念的にも通じる部分があると思っているクラウド管理。技術が進歩して "よりスマートに" 生活を構築できるのであれば、手元にデータを残しておく必要性は薄い。なにか実現したいことがあったら、所有せずに、周りのインフラやサービスをフル活用すればいい。一つの端末だけでデータ管理をすれば良いのだったら、オフラインで管理すれば良いとして、スマホからパソコンから、そしてChromebookで自由自在にデータを取り出す環境を作るとするなら、クラウド管理は有用でしょう。今の時代、(速い遅いは別として) 常時ネットに繋がっているのは当たり前で、より良い生活になるように回線を活用できたらもっと便利になりそうです。


C202SAはかわいくて、何度か買いたくなったのですが留まっているのは、一目惚れが足りないのかもしれません。C101PAには、基本衝動買いしない自分がしてしまった何かがあったのですね。あ、躊躇する理由にはJISキーボードじゃないからってのもあるかもですね。。。

ChromeOSが受け入れられている市場や、現在の製品コンセプト上出ないと思いますが、C102PA (仮)が、USB-Cのみになって、画面回転しない分薄くなり、重さが700g後半に突入するくらいになったら、抜群のモバイルPCとして活躍してくれるのではないかと思います。

Windows機であれば、小型軽量が求められるシーンでは「ビジネス」が関わってくるわけで、例えばプロジェクターの出力端子など省けない (利便性のために本体から切り離せない) ことがあると思います。ChromeOSはUSBメモリなどは接続できますが、レガシーシステムを極力省いた構造になっているわけですから、"個人向け" Chromebookは今まで実現できなかった、小型軽量でしかも低価格なモバイルノートPCとして、攻めることができるチャンスがあると思うのです。

Windows機にARM系プロセッサーが使えるようになった今、よりシンプルなシステムなChromeOSを搭載しているChromebookは省電力・排熱負荷が少ない・それでいてサクサク動くことを強みにした設計をしたものがあったら面白いと思うんですけどね (※希望です)

高性能には高性能の良さがあり、低性能には低性能の良さがある。Chromebookは低性能でも目的に沿って使えば、そのデメリットがメリットになる可能性があり、今後とも注目していきたいと思っています。


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