小さな暮らしの「ぜいたく」

パソコンのWindows Updateをする時間の合間に図書館で本を読んできました (※大館の図書館はFreespotあり)

小さな暮らしの「ぜいたく」 月間『望星』編 / 東海教育研究所 (2007年)

P.22 生活文化に大切なものはあまりケチをしちゃいけない。その代わり思い出しもしないものは贅沢だと思ってやめるとか整理をする。それが生活を縮小しながらも、心豊かに暮らす知恵。


P.46 お豆腐屋さんと同じように、いつも決められた数だけきちんと売れることが理想である。欲をだして、お金もうけをしようという心が起きたら、商品を大切に売ろうという気持は薄れていくのに違いない。


P66. よく考えてみると、いいものとか、かっこいいこととかはけっこう人の尺度なのね。そこに流されている、支配されていることに気づかずに慣れてしまっている。


P.110 むかしはハレに対する価値観は非常に大きいものでした。だからそれを求めるために、一生懸命働き、そして努力もした。その結果、いまの私たちの社会は、ハレを極限まで日常化してしまったわけです。ハレを無効化してしまったともいえるでしょう。 (ハレ=非日常性、ケ=日常性)


冷蔵庫のない生活、洗濯機のない生活、そんな不便な生活に戻れというつもりはないけども、実際にそれがない生活を体験することは今の世の中では少ないと思う。

過去にどんな不便なことがあって、今はどんなに恵まれているのか。当たり前のように物が手に入って、どこでもそれを入手出来て、それはありがたることもなく当たり前であって、そんなことに気付くキッカケがあったら自分はシアワセなんじゃないかと思うんですよ。

物を少なくしていくと、何がないと生きられないのか、不便に感じるのかが可視化される。そうなって初めて便利であるということに気付くのではないのでしょうか。

それは物だけでもなく、精神的なところもきっとあると思うんですよね。




ダンボールハウス / 長嶋千聡 (2005年)

P.10 ダンボールハウスの建築プロセスを探る。


P.38 ダンボールハウスの施工において、もっとも気を配らねばならないことのひとつに「いかにして水の侵入を防ぐか」という問題がある。


P78.  「限られた空間を使って、いかに効率よく収納するか」という昨今の住宅事情でのテーマは、ダンボールハウスについても当てはまる。 (中略) ハウス内を三次元的にとらえ、わずかな空間を見つければ、すかさず収納スペースを創り出す術を徐々に編み出している。


ダンボールハウスの建築プロセスを探る とか書かれたら気になっちゃいますよね。様々な形のホームレスの方の住宅が紹介されており、どういう状態であれば人が住めるのかという最小限を理解できる気がする。屋根の存在、水を防ぐ・熱されるのを防ぐ、そんな当たり前を再認識できる本である気がします。

中には (ダンボールハウスの世界の) 豪邸が紹介されていて、工費5万円で人が住むには難しくない雰囲気のものがありました。最小限の生活とはどのようなものを指すのか、改めて考えたくなりますよね。




裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 / 山口 絵理子
裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける / 山口 絵理子


気になった言葉はメモせずに読み進めてしまったけど、まさか地元の図書館にこの本が置いてあると思わなかった。山口 絵理子さんは興味深いバッグを作っている マザーハウス の代表で、自分が前々からブログ購読している人です。

一度、実店舗でバッグを見たのですがすごく美しいと思いました。色合い、素材感、どれも素敵です。

私は男なので持てませんが、ハナビラ ミズバショウなどの奇抜なデザインもすごくかわいいと思います。商品の美しさももちろんのこと、山口 絵理子さんの思考の雰囲気とか、会社の雰囲気とかそういうのが好きなんですよね。

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