大館のディープスポット 有楽会館内の 酒処 おばこ

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過去に自分が書いた記事から引用しましょう。

ブログで取り上げられないお店というのは大きくわけて4種類の状況があると思う

① そもそも写真が撮影禁止、メディアの掲載を禁止しているお店
② (ブロガーに)認知されていないマイナーなお店
③ 認知されてはいるものの、あまりにプライベートな雰囲気で紹介しにくい
④ 雰囲気・味などのクオリティーが (察してください)



自分は3番目に当てはまるお店にとても惹かれます。

このブログは有名になる気なんてまったくなく、自分が備忘録として書いている延長上にあるものです。

お店を開いてたくさんの人を集めようとすれば、それなりの集客に繋がる動きをするもので、そうでない場合はヒッソリと営業する店になる。注目されなくても、自分が満足できるレベルを維持できていればそれで良いといった小さなお店は、自分の持つスタンスとなんとなく共通点を感じるのです。

儲けようとしてるのに人が入らなくて嘆いているお店は多分すぐに閉店する。閉店せずにずっと長い間地域に残っているお店というのは、何かしらの魅力があって、愛してくれている人がいるのでしょう。それを自分が知る必要もないし、そこに存在し続けるだけでその証明となると思うのです。

100人いて、その魅力に気付く人は1人かもしれない。それでも良いと思えたなら、物事は成り立つのです。


酒処 おばこ は、大館のディープスポット 有楽会館の中にあります。鳳鳴高校の坂の下に移転してからもお世話になった、野沢野が、かつて食堂を営業していたのはこの店舗の向かい側です。野沢野のラーメンはもう食べることが出来ませんが、時代は変わっていくものです。

この場所を通りがかった時にたまたまお店の方とお話をすることがあって、「こちらは居酒屋ですか?」と聞いたところ、そうだという話だったので、それから数ヶ月後に行くこととなりました。

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最初に言いますが、ブログに取り上げて良いお店ではないと思います。

ヒッソリやっているお店というのは、自分が知らない世界がそこに構築されていることが多いです。常連さんの憩いの場になっています。どれだけ長くブログを書いているとしても、そんなお店を取り上げることに抵抗感があります。自分が書きたいという気持ちだけで突っ走ってはいけません。

本来お店は誰にでも開放されるものでありますが、自分は常連さんの楽しむ雰囲気を邪魔してまでお店に通おうとは思いません。少なからず人と人が交わるということは、その雰囲気が変わります。

でも、これだけは言わせて欲しい。こんなお店は大好きです。

古びた店内で、雰囲気のあるグラスで飲む、日本酒 「北秋田」なんて最高じゃないですか。普通にお酒を飲んだときには感じることの出来ない、何とも言えない気持ちが心の中にあって、それが体感することの楽しさを引き出してくれるのではないかと思います。

常連になるのも良い、知らないところに飛び込んだ時に感じる感覚も良い。心が反応することを重視して店を選ぶのは大事なことです。

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なめこのお通しでした。

周りには常連さんと思われるご年配の方が数人。カラオケが設置されているので、元々はスナックに近いのかもしれません。

こちらのお店、音響が良くて驚きました。

周りのダンディーなおじさま達が気持ちよさそうに歌うのですが、音量がかなり高めであるのに関わらず、全然ハウリングしないんです。DAMのスピーカーが宙吊り設置されていましたが、ポテンシャルを出し切っている感じがしましたね。

しかも、歌が上手いもんだから、演歌なんてまったく知らない世代でも楽しめてしまうという心地よさ (※管理人は29歳です)

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居酒屋にあるホワイトボードの魅力はなんなのでしょうか。居酒屋にあるホワイトボードを写すだけのブログとかあったら絶対楽しく見てしまいます。料理の写真はなくとも、手書きでかかれたメニューから想像できるその先の世界。もうそれだけ楽しい。

迷ったならばお店の人におまかせするのが一番です。

20代2人でお邪魔したのですが、串をいただきました。普段より大きいような話をしていたので、もしかしたら手元が見えないカウンターの裏でお肉を切るところからだったのかもしれません。

美味しいものは世の中にもっとあるかもしれません。でも、戻ってこない美味しい時間を提供することが出来るのはそのお店だけです。

自分は食べることが好きで様々な店舗に行きますが、この気持ちだけは一生忘れないようにしたいなぁと思います。
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