BIGLOBE SIMの 「エンタメフリー・オプション」は"所有"から"利用"に意識を変化させるのではないか
業界初、BIGLOBE SIMで動画・音楽が視聴し放題の「エンタメフリー・オプション」の提供を開始 ~月額480円で特定の動画や音楽視聴サービスの通信量がカウント外に~ (2016年10月24日 / ビッグローブ株式会社)
SNSの通信量をカウントしない、いわゆるカウントフリーの概念が出てきたときにいずれ動画や音楽にも適用されるだろうと思っていたのですが、ついに実現されました。
最大360pの画質に最適化とのことで通信速度自体は高速ではありませんが、一種の帯域保証のようなものですから、無制限通信SIMよりも安心できると思います。
元々BIGLOBE SIMは街中のWIFIをたくさん使える会社としてのイメージが高いのですが、今回このような流れが出てきたことは大きく通信のあり方を変えるきっかけになると思うのです。
それは固定回線からの脱却。
もちろん、家に固定回線を引ける人は引いたほうが総額としては安くあがると思います。我が家であればADSLは2,000円程度、スマホは322円で維持していますから、合わせても2,500円ほどです。
通信量で大きく影響が出てくるのは動画コンテンツの有無であって、通常WEB検索をしたり、SNSを利用するだけでは大容量の通信を継続して行うことは少ないと思います。カウントフリーの仕組みがどうなるかはわかりませんが、多分Youtubeアプリの通信を見て判断するのではないかと思うので、Android端末でYoutube、テザリングでPCを使う、Wi-Fiでコンテンツをダウンロード。そうなると固定回線を手放せる可能性も高くなります。
最近では、街中にフリーWIFIが整備されてきており、タウンWiFiという便利な日本人向けアプリも登場しています。お金をかけなくても通信が出来る時代です。
技術が進化して得られることは、所有しなくてもコンテンツが楽しめるということ。
もちろん、高画質だったり実際に所有することから得られる満足度というものがあるのはわかるのですが、動画配信サイトにアクセスすればDVDやブルーレイといった円盤に頼らなくても見たいタイミングで見たいものを視聴することが可能になります。音楽もストリーミング再生が一般化してきて、少し前にSpotifyが日本でもローンチされました。
このようなサービスの魅力を認められる人であれば、そこに必要になるのは安定した通信環境です。
パソコンという端末はストックすることを前提にストレージが大容量に作られています。コンテンツを作るという意味合いが強いツールです。一般の方にとって、高度なものを作成しない状態であればスマートフォンでそれを代替することは既に出来るようになっています。
例えば日常使いがちなExcelやWordといったOfficeツール。フル機能のOfficeが使えないという欠点はありますが、数年後スマートフォンの性能が向上すれば、現在のWindowsやMacと同じような機能が使えるようになるのは間違いありません。
海外の教育現場で多く使われているChromebookはデータの保存は手元になくても良いというメリットを大きく活かしたツールです。
データを手元に残さないことによるメリットは、管理がしやすくなるということ。これって日常生活でも言えることだと思うんですが、一元化されていることにはリスクもあるけど、それ以上のメリットがあるということなのです。
手元に固定回線がある理由というのは、安定した高速通信ができるから。もし、電波をつかった通信でも安定して品質が確保できれば、通信環境を一元化できるのです。
これからの時代は、"所有"から"利用"に大きく舵が切られていくと思います。サービスを利用できればそれで良いという人の周りからはモノがどんどん減っていくのではないでしょうか。それと同時に、今まで意識してこなった所有について考えるキッカケがどこかで生まれると思います。
なぜ、所有しなければいけないのか。それがないときっと (現状では) 不便だからです。不便が解消されれば所有はいらなくなります。でも、所有することに意味があるのだとしたらそこにはきっとモノは残ります。その残ったものにある大事なこととはなにか考えれば、自分の中の価値観がハッキリします。
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