一日2,600円で秋田県内乗り降り自由な切符を使って 電車旅行 をしてみた 10
大曲駅に到着。ここで田沢湖線に乗り換えなのですが、待ち時間が発生したので以前「"大曲のはなし" に影響受けたので大曲を実際に回ってみようツアー」を決行した時にお会いした方々にご挨拶をして、miNcaさんの移転場所を聞いたりしてきました。
秋田には古い建物がたくさんあります。個人的なイメージでいけば、お隣り青森県の方は古い建物をそのまま再活用する流れがあるように思うのですが、秋田は古い建物を取り壊して新しく立て直すイメージがあります。これは自分の狭い範囲内での判断かもしれないので統計があるわけではないのですが、リノベーションや小さな街づくりは人口減少が容易に想像がつく田舎では今後必要な考え方になってくるでしょう。
大規模で郊外型の施設に車で行けばワンストップショッピングで済ませることが出来る。でも、平日の駐車場の空きを見ていると実に無駄を感じるし、テナントの撤退も相次いでいる。土日需要のためだけに大型商業施設が増えていく光景は、なんだか田舎の未来を不安に思ってしまう要因となっている気がします。
「岩手県紫波町の街づくり オガールプロジェクト」を実際目で見て確認しているのもあって、街が成り立つことについては興味があります。
でも、自分はそういう街づくりや観光の仕事をしているわけはありませんし、外部的に発言力があるわけでもないですから、こんな個人のブログで書いても何も変わらないんですけどね。そういう自分の影響力の無さを受け入れつつ、出来る限り頑張っている人は応援したいです。
当たり前の光景が当たり前に存在することを感謝しないと、無くなってから悲しんでも遅い。他の町を歩いて感じるなんておかしいかもしれないけど、地元にもっと深く向きあおうと思った。
あるお店の前にかかっていたリースが綺麗。
絵になるテレビ。
北村治禧 作「光る波」らしい。
大曲では別にそれらしいことはしていないのだけども、そういう時間も人生の中には大事です。
田沢湖線で角館へ。
田沢湖線って秋田新幹線も通るところなので、大曲から角館間も短い区間だけ新幹線で移動する方が多いみたいです。今回のフリーパスでは新幹線は別途料金となるので、ゆっくり鈍行で行きました (※鈍行という表現があってるか不明)
電車の旅を2日間やって、最終的に内陸線にのって大館に戻るというのは決めていた。
ただ、冬季ダイヤの関係でまさかかなりの時間の足止めを食らうとは思っていませんでしたが。。。 (スマホが充電不良で動かなかったので事前に調べることも出来ず)
写真じゃ伝わらないのですが、しだれ桜みたいな綺麗な照明でした。
内陸線というのは過去に一度だけ乗ったことがあります。
ローカル線 秋田内陸縦貫鉄道 あきた美人ライン で 春の角館にプチカメラ旅 - 内陸線編
ローカル線 秋田内陸縦貫鉄道 あきた美人ライン で 春の角館にプチカメラ旅 - 桜編
二度目の印象はどうでしょうか。
ローカル線である由利高原鉄道と秋田内陸縦貫鉄道。同じローカル線でありながらすごく印象が違いました。
多分そう感じた大きな理由は秋田内陸縦貫鉄道が観光にも振れず、地域の足としても振れずどっちつかずであるという印象を受けたからです。
電車内には地域のイベントのポスターが貼ってある反面、観光客向けと思われるクリアファイルなどの販売の広告がぶら下げてありました。ポスターというのは貼った本人が思うよりも主張が激しいものなので、もし観光目的だとしたら外すべきではないかと感じました。
自分が乗ったのは夜の時間帯だからまだ良いと思うのですが、日中内陸線を利用される方は角館から鷹巣間となればかなりの長い時間電車に乗るはずです。その際に常に視界に広告が出てきたらどう思うでしょうか。
しかも、内陸線に有人駅というのは数少ないです。グッズ販売を出来るとすれば有人駅になると思うのですが、有人駅に人を連れて行くようにしたほうが効果的ではないでしょうか。
あと、吊り下げ広告をするのであれば壁に貼り付けるタイプの広告とフォントサイズ・内容が同じでは駄目です。硬券セットに関して見た時に、文字がまったく見えません。
古いものには古いものの良さがあるし、何もないことは決して悪いことじゃない。問題はそれを魅力として捉えて宣伝できているかそこではないでしょうか。
インパクトのあることで人を呼ぶためには、そもそもそのことが少し告知しただけで魅力あることでないと無理です。地味なことを宣伝するためにはもっともっとディープに魅力を掘り出していかないことにははじまりません。
秋田内陸縦貫鉄道、以前も感じたとおり対面座席の足元がものすごく狭いのです。さらに冬なせいもあってか電車内がやや寒い印象。
対面座席が狭いというのは一種のデメリットに思えるかもしれませんが、もしこれが家族だったらどうでしょうか。会話の距離が縮まりますのでコミュニケーションが取りやすいかもしれません。
電車という交通手段では難しいかもしれませんが、地元の新しい交通手段として家族チケットなんか販売したらどうでしょうかね? 大人2人と子供で一律●千円という券があれば、わざわざたくさんチケットを買わなくていいですし、ローカル鉄道の規模であれば、不正乗車などの対応も出来るのではないかと。いや、無理かな。
地元に近い鉄道なのですごく頑張ってほしいですし応援したいのですが、応援する要素が欠けるなぁっていうのが印象に残ってしまって、どういう方向で鉄道を存続させたいのか検討する必要があると思います。
この後、乗り継ぎ時間数分を挟んで大館に戻ったのが19時半過ぎでした。
今回の旅は、2日間冬季限定あきたフリーパスを使って行って来ました。
[奥羽本線] 大館-秋田 1,940円 (104.2km)
[羽越本線] 秋田-羽後本荘 760円 (44.6km)
[鳥海山ろく線] 羽後本荘-前郷 310円 (11.7km)
[鳥海山ろく線] 前郷-矢島 310円 (11.7km)
[鳥海山ろく線] 矢島-羽後本荘 600円 (23.0km)
[羽越本線] 羽後本荘-秋田 760円 (42.8km)
[奥羽本線] 秋田-横手 1,320円 (70.4km)
[奥羽本線] 横手-大曲 320円 (18.7km)
[田沢湖線] 大曲-角館 320円 (16.8km)
[秋田内陸縦貫鉄道] 角館-鷹巣 1,670円 (94.2km)
[奥羽本線] 鷹ノ巣-大館 320円 (18.0km)
合計8,630円がフリーパスで5,200円に。3,430円お得な計算です。ジョルダンで計算した距離ですが、456.1kmを電車で移動したこととなります。
ちなみに東京の山手線一周で 34.5kmですから、秋田の電車料金が高くても乗車人数と利益の関係を考えれば無難な範囲かと思います。
秋田県は広い。
秋田県は面白い。
車は偉大。
電車も悪くない。
この記事でようやく旅行記事はラストになります。次から通常記事アップしていきます。
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