一日2,600円で秋田県内乗り降り自由な切符を使って 電車旅行 をしてみた 8
無難であることは良いことでもあって悪いことでもある。
このブログは出来るだけ無難であることを避けている。有名店のことは他のブログに任せて書かないし、地元大館から更新というブログを謳っているが、あまり大館のことは書かない。
でも、頭の中では常に大館のことを意識していて「大館市だからこそ魅力があることは何なのか」を常に模索している。
もっと狭いところで、お店のオリジナリティーについてよく考える。
チェーン店の良さというのはどこに行ってもクオリティーが安定していること。材料は本部から同じものが供給され、それを簡単な作業を経てお客さんの手元に届ける。手順が決まっていて、その手順通りに作業すれば同じものが出来上がる仕組みで、出来るだけばらつきを抑えるように作業手順が定められている。
自分が個人店に望むのは、その店独自のオリジナリティーです。
鶏の唐揚げ、サラダ、焼き鳥。無難であるのがわかっていても美味しいのがわかってるからメニューには必ず乗っている。間違いなく頼まれるメニューでもあって、お店として材料として在庫を抱えていても回るようなメニュー。
自分はもう美味しいものを求めて外食をしていない。食べ歩きブロガーを卒業宣言して数年が経つけども、自分はお店に行くことで得られる雰囲気を求めに未だに外食をしている部分がある。
メニューの書かれ方、お店の雰囲気、店員さんの雰囲気、メニューのオリジナリティー。同じものを自宅で食べられたとしても、その雰囲気はそこにいかなければ感じ取ることが出来ない。
だから、外食を辞めないし、そこにワクワク感を求めているのです。
この旅行の記事を書く前に急いで 小玉醸造 の 日本酒 / 味噌醤油 の 蔵 を 無料で見学してきた という記事を書いたのは、日本酒が秋田においてオリジナリティーをプラスする要素としては単純かつ明確で、相手にその店を利用する価値があるとわかってもらうためにはすごくわかりやすいからです。
人にわかってもらうためには、どんなに素晴らしいことでも噛み砕かないとわかってもらえない。
自分が伝えたい軸をしっかりともって、その軸については説明せず、最終的にはその軸に近付くようなわかりやすい説明が出来たのならばそれは一番自分の理想に近い伝え方となるでしょう。
片面提示でも両面提示でも相手の興味を惹くやり方はたくさんあると思うのですが、インパクトが強いことだけが良いとされそうな時代で、しっかりとした伝え方をしている人がしっかり生きていける時代であってほしいと自分は思う。
田舎が田舎として存在し続けるためには個人店は絶対必要で、そういう人を応援し続ける基盤が大事なのではないかと自分は常に思っています。ただ、その応援にはやっぱりオリジナリティーが必要だと思うのです。
掴みどころがないと応援できないと思うのは自分だけでしょうか。
たまたまかもしれないけども、自分は秋田の店の目の前で「田酒」の瓶ではなくて、「本荘」の瓶を照らしたことについて嬉しさを感じる。どちらがお酒が良いというそういうことではなく、心粋の部分です。
食べログ評価は当てになるようで当てにならない。
居酒屋 きもと。最初に書くと、もう最高すぎてお店の人に再度お礼を言いたいくらい素晴らしいお店だったのですが、食べログを見ると夜のお店のはずなのに乗っているのはランチタイムの評価だけ。
このブログを読んでいる読者にも注意して欲しいのだけど、情報というのはどんなことでも "一部" の目線から見て書かれたことなのです。どんなに客観的を意識してもそれには限度があるし、その人が考えていることが深くなければ偏った情報になる可能性は高い。
自分のブログは 管理人 "&-"の意見をたくさん落としこむので、主観がたくさん入りまくっている。だから、この記事を読んだからといって共感する必要はまったくないし、この人変な人だなって思ったくらいで丁度良いと思う。
知らないからこそ知りたくなる。知っているから知った気になって行動しない。人間ってそういうもんです。
大事な部分はやっぱり自分で経験しないとわからないし、相手が良いと言ったからといって、自分が良いと思うかどうかなんてわからないんですよ。
このお店で試し飲みをやっているだなんて自分は知らないで行きました。日本酒に最近興味をもっているのでテンションがあがりました。でも、この情報をネットに書くべきか書かないべきかすごく悩むわけです。
書かないほうが想像する楽しみがあるかもしれない、でも書いたほうがお店のためになるかもしれない。いつもそういう加減をコントロールしながら記事に落とし込みます。
想像する楽しみはブログを書く上で奪っちゃいけない そう思っているからこそ自分は経験してみることを強くオススメするんですよね。
以前は、料理の名前と金額をこのブログに書いていたのですが最近書かなくなっているのは、写真から想像する楽しみを奪いたくないというのがあるのかもしれません。
もし、行きたければお店のことを調べた段階で他のブログに書いているかもしれない。だったら自分が詳細をこのブログに書く必要があるのか考えてしまう。
お店のメニューをそのまま撮ってブログに載せるのはいつもであれば遠慮をする。お店の人がメニューを変えたくなった時に、過去の価格がネットに乗っていることで変更しにくくなってしまうかもしれないからです。
値段と料理名が書いていなくても、「日本酒の値段で深く感動したという事実」と「料理の美味しそうな写真」があればそこから先は想像できると思うので、その想像結果が自分の思う結論と違わなければ、結論 (値段と料理名)は省略しても多分わかってもらえると思います。
最後にもう一回だけ書きます。
もう最高すぎてお店の人に再度お礼を言いたいくらい素晴らしいお店です。
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