一生モノのスピーカー K2Audio nature131を購入 (能代)
*長文記事です

音の店いわしや。自分がDJイベントのフライヤーを置かせてもらったことがキッカケで、このスピーカーに出会い、そこから購入に結びつくまで正直こんなに早いものだとは思いませんでした。
オーディオの世界っていうのは30歳をすぎて、ある程度生活に余裕ができてきたあたりに楽しむ趣味だと思っていたので、手を出す気もなかったのだけど、このお店に足を運んで音を聞く度にどんどん興味が増大していきました。

木目が美しい二段重ねになっているスピーカーの上のほうが今回購入したnature131。左右セットで50,000円を超えるくらいの値段設定なのですが、それ以上の価値は感じられるくらいポテンシャルが高い。

このスピーカーは秋田県能代市のK2Audioのものなのですが、スピーカーに吸音材を使わず、スピーカー自体の音を整えて外に出すことによって、スピーカーを楽器として鳴らすという設計コンセプトの元に作られているようです。
素人ではわからないのですが、このスピーカーの周りの木の部分はある一定の法則によって切り出し加工されているもので、その方向が違うと音の響く方向も変わってくるのだとか。スピーカーの下に専用台がありますが、これも方向性があります。

このスピーカーは、受注生産品です。natureシリーズは10年以上前から開発され、現行品で三世代目。ロットナンバーは006なので、世界でこのモデルはまだ6台目ということです。
いわしやに置いてあるモデルが初期型ですが、nature131はフルレンジ密閉型で小型スピーカーとは思えないくらい豊かな低音を再生します。

自宅では12インチノートを使ってブログを買いたり音楽を聞いているので、その脇にスピーカーを設置。基本的にパソコンの音源を聞くので、USB-DACの信号をスピーカーに最終的に出力します。
この出力に関しては以前記事にまとめているのですが、このスピーカー用にパラメーターを弄りまくってますので、今回はそれも補足しておきたいと思います。
Foobar2000の初期設定は過去の記事を参考にしてください。VSTの差し込み順が変更になっていますので、上から順番に書いていきます。

① VARIETY OF SOUND BaxterEQ (シェルビングタイプのパラメトリックEQ)
このプラグインってUADのDangerous BAX EQと似たようなもので、激しい音の変化を求めるというよりは音の質感を整えるといった感じのプラグインです。特に高域に関してはこれだけで綺麗に音が出てくるのでリスニングでも絶対噛ませたほうがいいと思います。

② VARIETY OF SOUND TesslaPRO mkII (サチュレーター)
音にあたたかみを加えます。ドライブは回しすぎるとノイズの原因になりますのでほんの少しだけ。COLORはComtemporaryが無難ですが、他のを選ぶと微妙に質感が変わります (ヘッドホンではわかりますが、スピーカーで聞く限りでは違いはわからない)
この後にFoobar2000のAdvanced Limiterを噛ませます。

③ klanghelm DC1A (コンプレッサー)
ボーカルが良い感じに前に出ます。インプットとアウトプットしかありませんが、その微調整でかなり雰囲気が変わるので好きなように煮詰めてみるといいかもですね。英語読めないんであれですがDeepは「Enables a sidechain HPF to keep the lowend intact」、Relaxedは「When lit, DC1A offers gentler, less aggressive compression characteristics with longer time constants and less saturation」というオプションで、個人的にオンにするのが好みでした。

④ Sinus FreeverbToo (リバーブ)
音の雰囲気がまとまりましたらそれにリバーブをかけます。Foobar2000標準のリバーブも悪くないのですが、こちらのほうが質感が好みでしたので導入しました。ヘッドホンで聞くにはルームサイズが広すぎですが、スピーカーの場合適度にルームサイズがあったほうが良さそうです。ただし、ダンピングを小さく設定すると音が跳ね返って聞くに堪えなくなりますので、70%よりも上に設定したほうが良さそうです。右側のウェット感の調整でもう少し薄くかけても大丈夫かもしれません (リバーブのかけ過ぎは全体のサウンドを破壊するので)
この後にFoobar2000のAdvanced Limiterを噛ませます。

⑤ Flux Stereo Tool (音像定位)
最後にこのVSTを導入。
ワイド感を出すプラグインといえば良いでしょうか。音が詰まって聞こえる感じが嫌なので、自分には必須なプラグイン。元々nature131は定位感が抜群に良いスピーカーなのですが、CDプレイヤーを音源にしたときとパソコンを音源にしたときでは音の雰囲気がまったく異なるので、これは入れてますね。まだこれは煮詰める余地ありです。

USB-DACから出力された信号を、デジタルアンプにてスピーカーに出力します。
このデジタルアンプは中国製のS.M.S.L SA-50を改造した「SA-50G-EX」というもので、STMicroelectronicsのTDA7492というチップを利用したアンプです。中国製アンプっていうのは基本デジタルっぽいクリアで乾いた音が多いのですが、色々比較したところ、このTDA7492を使ったアンプはかなりアナログアンプっぽいあたたかみのある音が出ます。実売価格がこの程度でこの質感が出るというのは実に素晴らしくオススメできるアンプです。
アンプも大事ですが、ケーブルはもっと大事で、USB-DACからSA-50までのケーブルと、スピーカーケーブルは両方ともBJ Electricのものを使用しています。BJさんはK2Audioのスピーカーとセットで紹介されることの多い音響メーカーで、EMIミュージックの50周年モデル「音ノ匠」で組み合わせが有名になりました。
BJさんの線と、K2audioのスピーカーが交じり合うと、そこにスピーカーがないのではないかというくらい自然な音が飛んできて今まで聞いていた音楽とはなんだったのかという衝撃を受ける柔らかさです。ストリングスはストリングスっぽく、ピアノは実に生で聞いているように音が飛んでくる。コーラスも混じり方が恐ろしいくらい自然だし、音一つ一つに無理がないのです。
10年ほど鳴らし続けると音も落ち着くようになるらしいので、愛していきたいと思います。間違いなく最高のスピーカーです。

音の店いわしや。自分がDJイベントのフライヤーを置かせてもらったことがキッカケで、このスピーカーに出会い、そこから購入に結びつくまで正直こんなに早いものだとは思いませんでした。
オーディオの世界っていうのは30歳をすぎて、ある程度生活に余裕ができてきたあたりに楽しむ趣味だと思っていたので、手を出す気もなかったのだけど、このお店に足を運んで音を聞く度にどんどん興味が増大していきました。
1年ほど前の記事
K2オーディオのスピーカー @ 音の店 いわしや (大館)

木目が美しい二段重ねになっているスピーカーの上のほうが今回購入したnature131。左右セットで50,000円を超えるくらいの値段設定なのですが、それ以上の価値は感じられるくらいポテンシャルが高い。

このスピーカーは秋田県能代市のK2Audioのものなのですが、スピーカーに吸音材を使わず、スピーカー自体の音を整えて外に出すことによって、スピーカーを楽器として鳴らすという設計コンセプトの元に作られているようです。
素人ではわからないのですが、このスピーカーの周りの木の部分はある一定の法則によって切り出し加工されているもので、その方向が違うと音の響く方向も変わってくるのだとか。スピーカーの下に専用台がありますが、これも方向性があります。

このスピーカーは、受注生産品です。natureシリーズは10年以上前から開発され、現行品で三世代目。ロットナンバーは006なので、世界でこのモデルはまだ6台目ということです。
いわしやに置いてあるモデルが初期型ですが、nature131はフルレンジ密閉型で小型スピーカーとは思えないくらい豊かな低音を再生します。

自宅では12インチノートを使ってブログを買いたり音楽を聞いているので、その脇にスピーカーを設置。基本的にパソコンの音源を聞くので、USB-DACの信号をスピーカーに最終的に出力します。
この出力に関しては以前記事にまとめているのですが、このスピーカー用にパラメーターを弄りまくってますので、今回はそれも補足しておきたいと思います。
Foobar2000の初期設定は過去の記事を参考にしてください。VSTの差し込み順が変更になっていますので、上から順番に書いていきます。

① VARIETY OF SOUND BaxterEQ (シェルビングタイプのパラメトリックEQ)
このプラグインってUADのDangerous BAX EQと似たようなもので、激しい音の変化を求めるというよりは音の質感を整えるといった感じのプラグインです。特に高域に関してはこれだけで綺麗に音が出てくるのでリスニングでも絶対噛ませたほうがいいと思います。

② VARIETY OF SOUND TesslaPRO mkII (サチュレーター)
音にあたたかみを加えます。ドライブは回しすぎるとノイズの原因になりますのでほんの少しだけ。COLORはComtemporaryが無難ですが、他のを選ぶと微妙に質感が変わります (ヘッドホンではわかりますが、スピーカーで聞く限りでは違いはわからない)
この後にFoobar2000のAdvanced Limiterを噛ませます。

③ klanghelm DC1A (コンプレッサー)
ボーカルが良い感じに前に出ます。インプットとアウトプットしかありませんが、その微調整でかなり雰囲気が変わるので好きなように煮詰めてみるといいかもですね。英語読めないんであれですがDeepは「Enables a sidechain HPF to keep the lowend intact」、Relaxedは「When lit, DC1A offers gentler, less aggressive compression characteristics with longer time constants and less saturation」というオプションで、個人的にオンにするのが好みでした。

④ Sinus FreeverbToo (リバーブ)
音の雰囲気がまとまりましたらそれにリバーブをかけます。Foobar2000標準のリバーブも悪くないのですが、こちらのほうが質感が好みでしたので導入しました。ヘッドホンで聞くにはルームサイズが広すぎですが、スピーカーの場合適度にルームサイズがあったほうが良さそうです。ただし、ダンピングを小さく設定すると音が跳ね返って聞くに堪えなくなりますので、70%よりも上に設定したほうが良さそうです。右側のウェット感の調整でもう少し薄くかけても大丈夫かもしれません (リバーブのかけ過ぎは全体のサウンドを破壊するので)
この後にFoobar2000のAdvanced Limiterを噛ませます。

⑤ Flux Stereo Tool (音像定位)
最後にこのVSTを導入。
ワイド感を出すプラグインといえば良いでしょうか。音が詰まって聞こえる感じが嫌なので、自分には必須なプラグイン。元々nature131は定位感が抜群に良いスピーカーなのですが、CDプレイヤーを音源にしたときとパソコンを音源にしたときでは音の雰囲気がまったく異なるので、これは入れてますね。まだこれは煮詰める余地ありです。

USB-DACから出力された信号を、デジタルアンプにてスピーカーに出力します。
このデジタルアンプは中国製のS.M.S.L SA-50を改造した「SA-50G-EX」というもので、STMicroelectronicsのTDA7492というチップを利用したアンプです。中国製アンプっていうのは基本デジタルっぽいクリアで乾いた音が多いのですが、色々比較したところ、このTDA7492を使ったアンプはかなりアナログアンプっぽいあたたかみのある音が出ます。実売価格がこの程度でこの質感が出るというのは実に素晴らしくオススメできるアンプです。
アンプも大事ですが、ケーブルはもっと大事で、USB-DACからSA-50までのケーブルと、スピーカーケーブルは両方ともBJ Electricのものを使用しています。BJさんはK2Audioのスピーカーとセットで紹介されることの多い音響メーカーで、EMIミュージックの50周年モデル「音ノ匠」で組み合わせが有名になりました。
BJさんの線と、K2audioのスピーカーが交じり合うと、そこにスピーカーがないのではないかというくらい自然な音が飛んできて今まで聞いていた音楽とはなんだったのかという衝撃を受ける柔らかさです。ストリングスはストリングスっぽく、ピアノは実に生で聞いているように音が飛んでくる。コーラスも混じり方が恐ろしいくらい自然だし、音一つ一つに無理がないのです。
10年ほど鳴らし続けると音も落ち着くようになるらしいので、愛していきたいと思います。間違いなく最高のスピーカーです。
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コメント
おぉ~、ノートと並んでる姿はとても素敵です。
スピーカー、すごく綺麗♪
いい人の所へ、お嫁に行きましたね(^◇^)
>> i-washiya さん
本当にこの度はありがとうございました。
設定次第でもっと化けた音が出てきそうなので、もう少し煮詰めてみます。