FUJIFILM X10 - 秋田県指定有形文化財 旧鳥潟家住宅 鳥潟会館

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地元大館に住んでおきながら知らないことはたくさんあります。ここ鳥潟会館が入館無料というのもまったく知らなかった事実。

鳥潟会館は、京都帝国大学名誉教授 鳥潟隆三が主に別荘としていた建物だそうです。1762年に新築され、5年の歳月をかけ延1000人を超える今日との大工・左官等の手によって改修と増築が行われ現在の形として残っているようです。

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自分はまったく歴史がわからない状態で行きましたが、行くと現在管理されている方が詳しく説明してくれます。ガラスは昔ながらの波打ったガラス、屋久杉や鞍馬石 (くらまいし)など現在では貴重とされる素材を使用した住宅となっているらしく、京風の作りを意匠が取り入れられた作りはこのあたりでは珍しいとか。

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今の時期は毎年ツツジが綺麗に咲くらしいのですが、今年は色づきがあまりよくないとのこと。ツツジ以外にも様々な樹木があり、自分のようにカメラを持って訪れる人も少なくないとのこと。

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入館ノートのようなものに名前さえ記入すれば、建物の中も自由に回ることができます。これは窓についているオートロック。窓を閉めると自動で杭が下がりロックされる仕組みになっています。昔の人はよく考えているもんだ。

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お風呂場。近くにはトイレがあります。

この当時住宅の中にトイレがあるというのはかなり珍しいことで医者として欧州に出張留学し、知識を得たことが影響しているのでしょうか。この時代の日本では家の外にトイレがあることが当たり前だったとか。

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目を凝らしてみると、様々な装飾がされている建物です。この下の写真見ると驚きなのですが、扉の可動する部分が曲線になっています。今でもしっかり動くようで当時の職人さんの技術はモノスゴイものだったんでしょうね。

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使用人の方が料理などをするスペースのようです。この奥には、親戚などが訪れた時に泊まっていたスペースがあるようです。使用人の方は通常生活するスペースには入ることができなかったようで、お風呂の奥に隠し扉のようなモノがあったり、ちょっと忍者屋敷に迷い込んだような仕掛けも隠れています。地下貯蔵庫へ続く階段は普段隠されていて、上手く作るもんだなぁと感動。

お風呂へお湯を送る際もこの空間にある釜でお湯をわかし、高さの差を活かしてお風呂まで送るという原始的なやり方だったようです。

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使用人が料理を提供する場所からツツジが綺麗な端っこまで一直線に風景を見ることができます。今年は色づきがあまり良くないとのことですが、綺麗なときはどんなふうに見えるのでしょうか。

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ここが増築された座敷の部分。パッとみただけではわかりませんが、説明のよるとかなりお金がかかっているお部屋だとか。鳥潟会館の雰囲気に惚れ込んで何度も来る人は結構この部屋を気に入るようですね。

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毎週月曜日は定休、入館は無料。

大広間や茶室を借りて何か行事をすることもできるようです。9~17時の間であれば420円だったりとかなり格安なため、ALTの先生達などの間で利用されているという話も聞きましたよ。秋にはモミジなんかも綺麗に咲くそうなので行ってみては面白いのではないでしょうか。
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コメント

こういうのも結構ツボです!
その風呂場とかデドゴ(台所)の作りを観察してみたいです。

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>> m%m+ さん

自分はまったくこういうものの価値や歴史などは
わからなかったのですが、分からないなりに
楽しむことができましたね。

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