MIX - Drivin' 30

本日2017年9月9日で30歳になりました。30歳に記念すべき30作目のDrivin' を公開することが出来ました。

一番最初のDrivin' を公開したのは2007年8月で、ハウスに本格的に興味を持ってからMIXを作成して10年、DJをやったのはその数年後だと思ったので多分8年くらい、ハウスに出会ったのは12年ほど前だったかと思います。

ソウルフルハウスと呼ばれる音楽は時代が変わっていくとともに形を変えていきました。生のボーカリストが歌う曲はどんどんアフロ・ハウスのようなディープな方向へ進化し、当時ソウルフルハウスと言われいていたところは楽曲の形式こそ残っておりますが、生感が薄い・ボーカルがサンプリング素材のような楽曲も増えてきたように思います。

自分は昔から「DJが素晴らしい」というスタイルではDJを考えておりません。良い音楽があり、そこにDJが居て、楽曲が生きるのではないかというところが根本の考え方にあり、それは今後も変わらないのだと思います。

DJにおいて重視されることは盛り上がり感かと思いますが、果たしてそれは迫力ある誰でも反応するようなアッパーな楽曲でしょうか。華やかさが少なくとも、人の心の中で盛り上がる曲というのもあるのではないかと思うのです。

自分は実際にお会いしたことのあるDJの方によく聞きます。(とてもわかりやすい形で) 盛り上がることは音楽にとって大事ですか、と。そのような盛り上がりだけが音楽の楽しみ方ですか、と。

音楽を言葉で表現する必要はなく、聞いたままに感じればいいと思うんです。それがその人にとってテンションの上がるものであれば、それだけでいいと思うのです。

ドライブをした時に聞くとテンションがあがってドライブが楽しく感じられるように と作ったのがこのMIXシリーズの始まりですが、10年の月日が経っても今でもチェックしていただいている方がいるというのは大変うれしい限りです。

作成頻度こそ高くはありませんが、今後もそのような心に響く楽曲を求めている方に届くMIXシリーズでありたいですね。

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各曲の視聴はTraxsource等にリンクを貼ってあります。トラックリストは次の通り。

1. Fort Greene Jazzmatazz (Sunset Mix) - Brooklyn Soul Boys (2002)

インスト。最初はかなりJazz要素が強い4つ打ちミュージックからスタート。Discogsを参照すると、Producer が DJ Disciple, Michele Chiavarini となっており、Michele Chiavariniが現在のような新ゴスペルハウススタイルを確立する前の貴重な作品と言えるでしょう。2002年リリースの楽曲ですが、知名度は低いと思います。

やや癖のあるリズム感ですが、No Drums Mixに他のハウスのドラムを組み合わせれば使いやすくなりそうですね。

2. Need It (Jc Unique Remix) - unique2rhythm (2015)

男性ボーカル。オリジナルはかなりディープハウス感が強い楽曲ですが、このJc Unique Remixはかなりソウルフルでフックが効いたリミックスとなっていて良いですねぇ。

Drivin' を作り始めた当初はソウル・ディスコ風な楽曲をハウスにしたような雰囲気のものが好きでしたが、最近ではやや硬い雰囲気のする踊れるようなディープ・ソウルフルな楽曲が好きになりました。

3. Under the Sun - Thomas Brown (2016)

インスト曲。Thomas Brownはディスコ系のJackinを得意とするアーティストで、ベースが自分で生打ち込み出来るので、実にグルーヴを感じることが出来る。生で弾けない場合、ベースラインにグルーヴを出すにはテクニックが必要じゃないかと思います。


playing up some bass (Thomas Brown)

お分かりいただけるだろうか。ここまでキーボードでリアルタイムで打ち込めるのであれば、生ベースである必要はないんじゃないかと。

4. What a Night (Lisa Marie Disco Experience Mix) - 7th District (feat. Janine Cross) (2000)

女性ボーカル。

Lisa Marie Experience というかっこいい響きのするアーティストが作り出していた楽曲はアツいものが多いです。アーティスト名からいったら、ドラムンベースのLondon Elektricityくらい響きがカッコイイ。

そんなこと言われたってそんなアーティスト知らないよ! っていう方で、2000年になる頃に流行っていたダンスダンスレボリューションをやったことのある方は、実はこの人の楽曲を聞いたことがありますよ。自分はその頃は小学校高学年くらいでしたかね。


I believe in miracles / Single / Maniac - Dance Dance Revolution 2nd ReMIX, Playstation

元々は、Jackson Sistersが1976年にリリースした楽曲をHI-RISEがアレンジしてダンスマニア (コンピレーションアルバム) に収録されたことがきっかけで、そこからダンスシミュレーションゲームに収録されましたが、このアレンジを担当しているのがLisa Marie Experience。ゲーム内ではアレンジ名が書かれていませんが、I Believe In Miracles (The Lisa Marie Experience Radio Edit)というのが正式名称。

2017年現在では、パワフルな女性ボーカルなハウスミュージックはだいぶ少なくなりました。

5. Good 2 U (M's Vocal Mix) - Martin Ikin, Bryan Chambers (2004)

男性ボーカル。

自分が大好きだったSoul Purposeレーベルからリリースされていた一曲。そういえば、ソウルフルハウスの世界には、「Vocal Mix (VOX)」 と 「Dub Mix」という表記がスタンダードに存在していたのですが、最近そのような表記も少なくなりましたね。

Dubと言ってもビヨンビヨンしているようなDubとは異なり、ソウルフルハウスの世界ではあくまでループするVocal Mixの雰囲気を残したままでの別リミックスといった意味合いが強いですね。Vocal Mixに比べて、展開をしないので踊りやすいといったメリットもあります。

Fender Rhodesの響きがシンプルながら美しく、王道のソウルフルハウスな雰囲気があります。バッキングボーカルとしてElisabeth Troyが参加しています。

6. Flowerd Tears (Michele Chiavarini & DJ Spen Remix) - S.E.L. (2017)

女性ボーカル。

間違いなく自分で選ぶ2017年のソウルフルハウス界隈でのキラートラック。今までたくさんのソウルフルハウスを聞いてきましたが、心地よさは上位レベルに入るといってもいいくらいの良曲。

このリミックスが、Michele Chiavarini & DJ Spenによるものだと知ったのは、正式リリースされたあとで、最初はリミックス名が公開されていなく、S.E.L. (ボーカル / Soulful Emma-Louise) という人が関わっている楽曲だとしかわからなかったのです。

日本国内でも何人かがこの曲について良いというコメントをしていますが、もっと知名度上がっても良いですね。ベースラインがかっこよすぎて惚れる。

リミックスの中にはもっとテンポを遅くしたアーバンソウル風味なリミックスもあり、ソウルフルハウスの世界だけなくアーバンソウルな可能性にも伸びそうなボーカリストですね。かなり期待しています!

7. The Best Of My Dub - Sheila Ford (2013)

インスト。元々は女性ボーカルがしっとり歌い上げるタイプの楽曲ですが、サックスが主張しまくるDubが好きです。

あまりにも息が吸えないようなフレーズが連続するので(笑) てっきりサンプリング素材かと思っていたのですが、Alto Sax- Eric Marnerと表記があるので、一度生で演奏したものを一部切り出してループしている部分があると思われます。

楽曲の出来 もそうなんですが、そういう生演奏と打ち込みの境目を楽しむっていうのも音楽聞く時に意識すると面白いですよ。

8. Circles (RiCkY InCh Vocal Mix) - Kimara Lovelace (2016)

女性ボーカル。Kimara Lovelace と Ricky Inch の組み合わせで、超ベタ (褒めてる) なソウルフルハウスに仕上がっています。

元々は1997年リリースの原曲らしく、Hiroshi WatanabeやHex Hectorもその当時にリミックスしていますね。


Kimara Lovelace - Circles

これは当時の動画でしょうか? クラブミュージックの面白いところはリミックスで全然印象が変わるというところ。

9. Timmy's Choir (Soulful Mix) - Timmy Vegas (2015)

インスト というか、ゴスペル的コールアンドレスポンスの曲。

多分元々は2009年の曲ですが、このSoulful Mixが2015年バージョンなのかどうかはわからず。あと、参加メンバーでVicki WinansとTwinkie Clarkという表記をしているサイトがあるんだけども、どちらのボーカルなのかは不明。どちらもゴスペル系のボーカリストであることは間違いなさそう。


VICKIE WINANS' HOW I GOT OVER feat. Tim Bowman Jr. Official Video


Twinkie Clark at the 30th Annual Columbus, Ohio Gospel fest part 2

まー心地よい音楽には題名なんて要らないんですけどね。

10. Come Over (DeepSole Syndicate Mix) - Kelvin Sylvester, Al Copeland (2017)

女性ボーカル。

アフロ・ハウスのような雰囲気に落としていきます。アフロ・ハウスっていう概念がイマイチ自分はわかってないのですが、ディープハウスよりももっとドラムが主張しないものっていうイメージ。

前の曲からガラッと変える感じで繋いではいますが、前のゴスペルを長めに引っ張っています。

11. For Your Luv (Dolls Combers Remix) - Michael Watford (2010)

男性ボーカル。ソウルフルハウスとして使うなら、Jonny Montana And Craig Stewartのオルガン歌うリミックスも捨てがたい。Dazzle DrumsのリミックスはMr.Vが好きなダンサーにウケが良さそうです。

その中選んだのが、ブレイク部分の雰囲気が極上のDolls Combersのリミックス。美味しいシンセパッドの使い方と、そこから邪魔しないシンセソロが来て、その後にバスドラムがドン ドン入ってきた時の質感が最高。

現場では使いにくい曲かとは思うのですが、とっても大好きな一曲。

12. Rain (Vocal Remix) - Kerri Chandler (2009)

インスト。Kerri Chandlerの曲はあまりドツボではないのですが、このRainのリミックスは朝3時のクラブで聞いて、脳内から変な興奮物質がたくさん出てきた曲。

すごく上質な和食を食べている気分というか、全然派手ではないのにループされているフレーズが全然飽きず、控えめな展開の変化がとっても気持ち良いのです。Acoustic Mixも捨てがたいけど、シンプルさを求めるならVocal Remix。ちなみにこの収録リミックスはオリジナルではありません。

こういう音楽が認められるDJの世界であってほしいなぁと。


Kerri Chandler's piano vibes @ Kappa Futur Festival 16

打ち込みだから、生音だから、盛り上がるから盛り上がらないからとツマラナイことで制限しないで、色々な形の音楽があることを楽しめたらいいよね。


MIXをダウンロードする (126MB / 55分25秒)
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コメント

今回も選曲がツボです😊
秋の夜長に首都高C1でもゆったり流したくなりました。
ありがとう!

誕生日おめでとう!

30作目ですか、月日が経つの早いね。
x-fade...。
mix楽しみにしてました。
今日、車でじっくり聴きますね。

8曲目の Circles、原曲は82年の
Atlantic Starr だけど
Kimara Lovelace の、このバージョンが
出てたとは知らなかった。thx

>> Masato さん

いつもありがとうございます。首都高自分では乗ったことないですが、いつもイメージだけは頭の中にあります(笑)

>> fnt さん

Atlantic StarrのCircles!!!

知らなかったのですがめっちゃカッコイイですね。1982~1983年くらいのサウンドはドツボが多いです。

そのあたりの80's Funkを軸にしながらもう少しアーバンなところ、例えばアーバンソウルとかガラージとか呼ばれるところがドツボです。最近始まったわけではないのですが、基本のコード進行が2つのコードを繰り返している曲は好きです。

XFADEに最初のMIXをアップしてからもう10年。月日が経つのは、はやいものです。上手い下手はあれども、あの頃からまったく芯がブレていない自分にも驚きです(笑)

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良い、良い。

>> もふ さん

聞いていただきありがとうございます。
ソウルフルハウスから繋がった10年間、音楽が好きで良かったですね。

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ずっと待っていた甲斐がありました。
今回もカッコいいmixですね、いただきます。

>> ひろ@広島 さん

ついに30作目。最近では1年に1度くらいのペースになってしまっていますが、ソウルフルハウスは10年以上もずっと好きですね。

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待ってましたー30回記念おめでとうございます! 2007から聴いてます!

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>> lao さん

本当に皆さんありがとうございます♪

ブログに初めてコメントをいただいたのはDrivin' 24のときだったでしょうか? そこから数えても既に4年。いかに最近MIXを作っていないかがわかりますね(笑) 

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今回も素敵なMIXをありがとうございました。
コメントをするのは初めてなのですが,私もx-fadeで知って以来,ずっと聴かせてもらっています。
これからも楽しませていただきます!

>> すけ さん

コメントありがとうございます♪

xfade時代に自分を知った方がずっと聞いてくれていてとっても嬉しいです!

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久しぶりに来たら、30作目ですか、亀ですがおめでとうございます。

>> みず(いしかわ)さん

皆様本当にコメントありがとうございます。

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