IoTが発展した世界に自分で情報に向き合う楽しさは残るのだろうか

「IoT ビジネスモデル革命 / 小林啓倫」という本を読んだ。
電球にスイッチは必要だろうか? という問いかけから始まる本。読んでいくとIoTについての考え方が少し詳しくなる。

IoTというのは効率化の先にあるものだと思う。モノがインターネットに繋がることであらゆる情報が連携され、人間が本来判断すべきことが自動判断されその人にあったサービスが提供されるものである。

膨大な情報の統計をとれば、人々が求めているものがわかる。その条件さえ入力してやれば大多数の人に合う自動化されたサービスが実現できる。現時点では普及 (実現?) していないと思うのだけど、人間に埋め込むチップのようなもの、もしくは考えていることを読み取る装置のようなものがあれば、自動化というものはもっと進むかもしれない。今は大型でも小型化が進めば、身に着けているのだけど身に着けていることを忘れてしまうくらいの小ささになる可能性も十分ありうる。

便利になっていく世界というのは、過去の事例を様々な解析し、それについての問題点を考える事、またそれがなぜ成り立っているのか考える事から出来ていくように見える。

炊飯器が日々改良され美味しく炊けるようになっていく過程には、昔ながらのやり方で炊いたお米の美味しさを分析することが行われているだろうし、全国どこでも炊飯器を使えるようにするためには、お米の産地別の特徴・成分なども、もちろん分析されているのだと思う。

昔の偉い人が導いた法則・今でも残っている言い伝えなどは、実際に現在研究されている結果ほどの説得力はないのかもしれないけども、事柄の重要な部分を外さず掴んでいるから、どんなに進化したものが出てきても参照されるし、考え方の基礎となるのだろうと思う。答えを説明できる明確な理由はないのに、昔の人が考えてたどり着いた残っている言葉というのは、どのようにして辿り着いたものなのであろうか。

情報は細かく見ていけば限りなく分類分けが出来ると思うのだけども、その中から必要なものはどれなのか考えていくこと、これはIoTの世界だけでなくとも人間が生きる上で無意識かつ自然に行われているのではないかと思う。情報を取捨選択すること、それについて意識的に考えると自分が必要なものが見えてくる。

インターネットが常時どこでも繋がるようになった社会では、このようなIoTが拡大していくのは想像がつく。現在の業務用レーザープリンターはインターネットとつながってトナーの残量や故障などが遠隔先で把握できるようになっていると聞くし、統計をとって自動学習・判別する「ディープラーニング」と呼ばれるらしい技術は今後もっともっと進化していくのでしょう (読んだけど自分には深くは理解できなかった)

最近はじめた資産管理のサイトで、マネーフォワードというものがある。IoTとは違うと思うけども、このサービスはすごく面白い。

銀行口座・クレジットカード・証券会社・ポイントサービスなどを登録すると、自動で明細を取得して資産・負債管理をしてくれるものである。引き落としされたものは自動でデータベースから食費などの費目がつけられ、クレジットカードの引き落とし口座は自動認識され、登録した口座とクレジットカードの引き落としが関連付けられる。この関連付け、もし現金管理 (お財布の中身)までもがIoTで繋がるようになったら、今現在レシートを写真で撮って家計簿をつけるような流れすらも変えてしまうかもしれない。

登録してみればわかるのですが、すべてが自動でつながっていく様子は管理が驚くほど楽で、気持ちよさを感じます。セキュリティー上の不安はIoTやこの手のサービスには絶対についてまわる問題ですが、進化していくサービスを見るのは面白い。

常識的だと思われていた前提だけで物事を考えていると新しい物は生まれないと思う。「○○がなかったら」と発想してみることが有効かもしれないとこの本には書いてあるけども、最適化の基本的な考え方というのはここなのだと思う。自分の常識をどれだけ疑えるか。

この本ではビジネスとしてIoTに向き合う方向性から書かれているけども、IoTを使ったサービスを受け取る側としては進化した先の生活の変化がどうなるのか気になる。

今まで考えもしなかった判断が自動で行われ効率化されていった先には、時間の余剰が生まれることは想像がつく。IoTによって生活は便利になり、今まで考えていたことを考えなくてもいいようになる。自分が考えなくても高精度でやりたいことが実現できるようになる。

人間はサービスを受け取るときにあらゆる要素を考慮して、購入したりサービスを受け取ったりしていると思う。IoTは効率化の先にあるサービスだからもちろん「ユーザーが最終的に何を求めているか」という点については考え実現されるものだとは思うけども、それが本当に効率よく実現されたからといって、人間のココロの満足感は満たされるのだろうかというのも興味深い。 本当に望んでいるものがどういうものであるかがIoTでわかるのかという部分です。精度が向上していくには時間がかかると思うけど、それが実用レベルになるのはどの程度の時間がかかるのかなぁ。

もちろん、IoTが普及したからといって日常生活のすべてがIoTありきの世界に置き換わるわけではない。スマホがいくら普及したからといってそれを使わない選択肢があるように、IoTなものを利用する自由があるだけで強制される世界にはならないと思う。ただ、確実にIoTは日常生活に自然と入り込んできて、無意識に使っているものがIoTと関係あったというのは想像できる。

一般レベルにまで新しい考え方が普及するのは時間がかかると思うけども、それが普及した時にどのような変化がもたらされるのか、自分は興味がありますね。



MESH x OLYMPUS AIR - LET’S INVENT NEW PHOTOGRAPHY EXPERIENCE

IoTで発展しそうな例
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