全てが連携していく田舎暮らしの新しい形 岩手県紫波町の街づくり オガールプロジェクト

DSCF4762.jpg

究極の成長する見込みのある田舎暮らしという新しい形を発見した気がします。


岩手県紫波町で行われているオガールプロジェクト

紫波中央駅前を出発点として、紫波が持続的に成長していく願いを込めたというオガールという名前。北東北の方ならピンとくるかもしれませんが、「おがる」は育つや成長するという意味をもつ方言。さらにフランス語では駅を意味する言葉として「Gare (ガール)」があるらしく、そこから名付けたとか。

DSCF4760_20150822194852a8d.jpg

JR紫波中央駅前に作られた、商業地域と図書館、バレーボール専用体育館などが立ち並ぶオガールベースとオガールプラザ。
そこをまっすぐ抜けると見えてくるのが、機能性・利便性に配慮した防災拠点となる役場庁舎。

民間の施設と、公共の施設が境目なく混ざる小さな理想的な街づくり計画。

DSCF4758.jpg

紫波は産直のまち。紫波町の食料自給率は170%です。

オガールプラザ内にある紫波マルシェという産直は県内最大級の大きさで、紫波の中だけで産直が10箇所もあるそうです。「産直はしご」という聞き慣れない単語が地域のフリーペーパーの中に書かれていて、田舎の良いところを活かそうという努力が見られて素晴らしいと思いました。

田舎の素晴らしさは田舎らしいところであって、その田舎らしさを活かそうとする姿勢って、田舎では一番大事なことだと思うのですよ。

何もないと思っていたらそこからは何も生まれない。身近の生活の中にある素晴らしさをわかっているだけで、周りはかわって見えるのです。

DSCF4763.jpg

DSCF4764.jpg

オガールプラザの内側には広場がありまして、建物の中から外へ、外から建物の中へ人が動くことができる構造になっています。このスペースではバーベキューが出来るようで、産直で買った新鮮な食べ物をその場で調理するなどのシチュエーションが想像できます。

このオガールプロジェクトでは、デザインガイドラインが策定されていて美しい街並みになるように建築される建物などの制限を定めているようです。その効果もあってか、すごく統一感のある雰囲気が漂っていて気持ちが良い空間になっています。

DSCF4761.jpg

OGAL INN
産直直営バイキングありの、この空間に合うように作られた宿泊施設。

宿泊施設までオリジナルを極めるというのは、街の雰囲気を統一するのには間違いなく良いアイデアだと思いますが、これを実現してしまった紫波町の方は本当にスゴイと思います。効果が実感できない町おこしよりもよっぽど現実性が高く、かつ魅力を存分に伝えられるスポット。たった数時間しか居なかったのに、自分はここに泊まりに行きたいと思ってしまいました。

期間限定かもしれませんが、オガールプラザを利用した人は宿泊料金が安くなるようで、本当に良く考えられているなぁと感動。

紫波中央駅前というのが立地としてかなり重要なポイントとなっていて、この駅は、盛岡駅から東北本線を使うことによって20分/320円で来ることが出来るのです。

この施設の近くには、オガールタウン 日詰二十一区という紫波型エコハウスが立ち並んだ地域があり、地方と都市を結ぶにはとても良い立地であると思います。地元工務店が町産材利用80%で建てる住宅は、地域の経済発展にも貢献しており、まさに地方が成り立つ条件を揃えたものとなっていると思います。

ここまででもお腹イッパイなくらい、田舎の経済の成立のさせ方を思う存分体感させていただきました。誰かが損をする形ではなく、全員でWin-Winになる形を模索していく。

DSCF4767.jpg

「都会的なものがないのなら、田舎的なことをやればいいじゃない」という風に見えるこの空間。田舎にはたくさんの土地がある分、活性化といえばその土地をめいいっぱい使うことを考えがちですが、この場所は違う。狭い場所に必要なものを集約させているのです。

こんなパワーのある街はどこに存在するのでしょうか。

DSCF4769.jpg

オガールプラザ内にあるシュガーズカフェに寄ってみました。

DSCF4777.jpg
パスタフライ (150円)。

笑えるくらい安い。

DSCF4778_20150822195043a99.jpg
トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼサラダ (500円)。

DSCF4780.jpg

DSCF4782.jpg
ぷりぷり海老とキノコのアヒージョ (500円)。

ディナータイムで500円というリーズナブルさが素晴らしい。

DSCF4785.jpg
季節野菜のオルトナーラ (ハーフサイズ / 480円)。

ハーフサイズパスタがあるのが嬉しいですねぇ。料理のクオリティーはどれも高いと思います。

大変雰囲気の良い店内で、地元の方にもかなり活用されている模様です。


補助金を使う事業は田舎には山ほどあると思うのですが、先行きを予想して徹底的に採算をとれる形を模索していくこのオガールプロジェクト。久しぶりに体中がゾワゾワするくらい感動しました。全てが連携していく田舎暮らしの新しい形。とても魅力的です。

参考記事
【岩手県紫波町 オガールプロジェクト ①】この"公民連携モデル"の何がすごいのか? (HOME'S PRESS)

関連記事

このページのトップに戻る

コメント

名前
メールアドレス
WEBサイト
 
コメント
パスワード
  管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ戻る

最新記事 / コメント

気になるブログ